★CD・レコード 買取〜ここだけの話★

制作・著作  中古CD 中古レコードの販売と買取り【CODA】


 ここをご覧の皆様は、CD、レコード、DVD等のご処分をご検討されているのでしょう。
 ようこそ、いらっしゃいませ。
 どうしようかとお悩みですか?
 所有の品物を手放す際には経済的肉体的精神的に負担は少ないほうがいいに決まっています。
 折角のご縁ですから商売抜きで、お客様の立場で買取についての裏話をご紹介しようと思います。 少しでも有益に手放すための参考になれば幸いです。


目次

はじめに
どうしましょう
どこの誰
***
運びましょう〜店頭買取
***
探しましょう〜通販買取
選びましょう〜通販買取
選びましょう2〜通販買取
確認しましょう〜通販買取
***
これくらいかな〜中古相場
たぶんこんなもん〜仮査定
***
送りましょう〜通販買取
付記:ご遺品・委託品の整理をご検討のお客様へ
***
待ちましょう〜本査定
POS査定の功罪〜本査定
***
決めましょう〜査定額の提示
受取りましょう〜査定額の入金

●はじめに●
 ひとくちに“中古買取”と言っても、CD、レコードは玉石混合の数をさばく場合が多くなります。その点が家具家電リサイクルや壺絵画骨董の世界とは 扱いが違うため、ここでは中古CD、レコード、DVD等のソフトに限って“中古品”と称することにします。

 当店も買取店の端くれですが、このページでは一般的な買取の現状を出来る限り公平にご紹介しています。 そのため、お客様のご意向や売却をご検討されている商品内容によっては、必ずしも当店買取が有利ではない場合もございます。 あらかじめご了承下さい。


●どうしましょう●
 押入れや棚に鎮座するCDレコードの列を眺めながら、まず、以下のようなご自身の想いを確認しておきましょう。 これらの項目が買取店選定のための行動基準になります。

1.無条件処分型
 引越しや部屋の整理で、ともかく邪魔。
 銭金よりもともかく今、目の前から消えてなくなれ。

2.処分優先収益付随型
 レコードやレーザー・ディスクなど視聴する方法がないし、ここにある意味がない。
 手間をかけずに、どうせならお金になれば儲けもの。

3.収益優先型
 別に邪魔と言うわけではないけれど、ほとんど聴いていないから、売れるものなら売ってもいいかな。

4.断固収益訴求型
 とても大切なものだけれど、背に腹は代えられない。お金になる物だけを断腸の思いで手放そう。

5.叙情保存型
 あの頃の情景を連れてくる音楽や、今はなき大切な人の形見。
 すべては想い出に代えてしまおう。もう一度誰かの心に届け、この歌。

 さらに加えて、ご自身がそれら『商品の素性内容を把握しているかどうか』が買取業者選定の 重要な要因になります。これは必ずしも“把握していれば得、知らなければ損”というわけではありません。 追ってご案内しますが、慌てて調べる必要はありません。

 実際、高額で処分できるならどこでもいいのですが、この“高額”と“処分”は 意外に共存していません。

・“買取”と謳っているのに只で引き取られた。
・一部商品だけを買取り、残りほとんどを買取拒否として返された。
・持ち込んだら、処分費用を請求された。等々

僅かばかりの金のために“不愉快”のオマケはいりません。
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●どこの誰●
 中古品を処分する業者には以下のようなものがあります。

A.総合リサイクル店
 家具・家電から衣類まで、何でも買取るリサイクル店

B.音楽系大型中古店
 書籍・雑貨などもあつかうチェーン大型店

C.中小音楽系ソフト専門店
 単独店舗の中古音楽系ソフト専門店※当店(CODA)はここに属します。

D.地域巡回回収業者
 空き地などの期間限定回収業者

E.公営廃棄物処分場
 市町村運営の廃棄物処分場  

※A、B、Cでは、店舗持込と運送便送付(通販買取)の方法があります。 同じ店でもそれぞれの方法により買取条件が違う場合があります。

★ご注意★

 中古品の買取には『古物営業法』の許可が必要です。
 又、通信販売業者には『通信販売法に基づく表記』が義務付けられています。
 買取を依頼する場合は、必ず各店所在地の『公安委員会許可番号』及び『通信販売法に基づく表記』を確認しましょう。 サイトに両者の表記がない場合はモグリの可能性があります。
 モグリの業者から買取金として1円でも代価を受取った場合、トラブルに巻き込まれる恐れがあります。又、無償処分であっても、 不認可業者が不法投棄などをすると、委託した個人も罰せられる場合があります。
 くれぐれもご注意下さい。
『古物営業法施行規則第16条第2項改正』(平成23年4月1日施行)により、光学記録媒体の買取はその数量・金額にかかわらず、ご本人確認が義務づけられました。
 光学記録媒体とはCD、DVD、レーザー・ディスクを指します。査定金額1万円以下のLPやEP、ビデオテープのアナログ記録媒体は免除されています。
 CD、DVD、LDの査定代金を受取るためには、免許証や健康保険証などのコピーを提出して、ご本人確認をしなければなりません。
 これは、多発する盗品転売に対処するための法律改正です。
 CD店のみならず、全てのお店にとって万引きは法的罰則以上にムカついていますから、喜んで警察に協力するでしょう。
 実際、法規制などなくても中古店は経験上、盗品が持ち込まれるとある程度は匂うものです。
 盗品で儲けようなんて、論外です。
 盗品を買取る店は淘汰されて欲しいものです。
 
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●運びましょう〜店頭買取●
 さて、ここからが本題です。
 お客様の処分動機が、前項で述べたどの型に近いかが業者の選択基準となります。
 まず、お住まいが比較的都市近郊で、生活圏内に多種店舗がある場合は、自力持込が可能です。

1.無条件処分型
 ともかく邪魔で、一刻も早く目の前から消えよと願うならば、市や県が運営するE.公営廃棄物処分場へ 持ち込む方法があります。お住まいの役所に問合せれば、所在地を教えてくれます。よほど大量(200枚程度以上)でなければ予約はいりません。
 現在では炉の焼却能力が向上しているそうで、一昔前のようにCDやレコードの 紙とプラスチックを分別する必要もなく、そのまま燃えるゴミとして処分してくれます。
 引取り料は無料ですが、自力で処分場まで持ち込まねばならず、当然買取金は一銭も貰えません。
 持ち込むのが面倒くさいからと、分別せずにゴミの日に近隣の指定場所へ無断で放置すると、引取り拒否され るばかりか、誰かにコラと怒られるかもしれません。
 ましてや、部屋の中で燃やしてしまえなどと考えてはいけません。一緒に棚や周りの壁や、ついでに家屋が全焼する恐れがあり、 コラではすまず、おまわりさんにお前ちょっと来いとどこかに連れて行かれます。

 A.総合リサイクル店でも、品種ジャンルに関わらず引取ってくれます。数量によってはご自宅まで出張買取も 可能です。基本“買取”ですが、音楽ソフトはまずお金になりません。店によっては処分費用を請求されることもあります。

 昨今、D.地域巡回回収業者があちこちの空き地で家電なんかを山積みにして、期間限定回収をしています。 素性がよくわからないので心配ですが。概ねレコードなんかも引き取ってくれます。
“買取”のノボリがパタパタ揺れていても、まずお金は貰えません。私の調べた範囲では無料引取です。 もし処分費用なんかを請求されたら、断固拒否しましょう。
 わざわざ来たのだからなんて諦めてはいけません。それは間違いなく“損”です。

 同じ手間をかけてどうせ運ぶなら、次項の音楽系中古店に持ち込むか、宅配買取で送り出したほうのがお金を 貰える分、得だと思いますが如何でしょうか。

2.処分優先収益付随型
 B.音楽系大型中古店では、専門店が買取拒否するような不人気過剰在庫品でも引き取ってくれます。
 ※サンプル品やプロモ盤の一般市場非流通品や、8cmシングルCDも買取不可の場合が増えています。
 ほぼアルバイトさんの対応のため専門性は希薄で、目方で査定勘定をする傾向にあり、 希少品があっても高額査定はありません。
 C.中小音楽系ソフト専門店では、不人気過剰在庫品の引取りをしてもらえない可能性がありますが、 商品毎の希少品を細かく高額査定してくれますので、査定0品を無償引取りしてもらえるならば確実にここちらの方が有利です。

3.収益優先型
 髭生やした親父さんなんかが居る、C.中小音楽系ソフト専門店をお勧めします。
 商品知識が豊富なので、前項でご紹介した通り希少品があれば、一枚で中古CD数十枚くらいの査定は軽くつく場合があります。
 しかし、多くのお客様は手持ちの商品の中に希少品があるかどうかなんて判らないのではないでしょうか。
 ですから、収益優先で考えた場合、これはひとつの賭けです。

 知識が勝負の音楽専門店ならば、お客さんが知らなくても数点でも希少品があれば総額で大型リサイクル店査定 を軽く凌駕します。ただし、逆に不人気過剰在庫品の扱いはB.音楽系大型中古店より厳しくなるか、最悪0円 となりますので、万一そんなのばっかりだと総額は大型中古店よりも低くなります。もちろん0円品だけを持ち帰ることも可能です。

 C.中小音楽系ソフト専門店で希少品だけ売り、残りをB.音楽系大型中古店へ持ち込む方法もあります。 数量にもよりますが、専門店で蹴られた商品は大型店でもたいした額にはならないかもしれません。
 大型店ならばいくらくらいになるかを、専門店の人に尋ねてみれば、意外に助言してくれるかもしれません。 交通費と労力を考えて、検討してみましょう。
 この手の店はその佇まいから敷居が高いかもしれませんが、音楽を愛する人は概ね優しいです。ご安心下さい。 大型中古店の店員は音楽談義の相手はしてくれません。
 
4.断固収益訴求型
 中古品で大儲けを狙うなら、買取を依頼するよりまずオークションに出しましょう。
 どんな専門店であろうと、オークションの落札実績価格より高額で買取ることは有り得ません。
 若干の知識と手間と暇がかかり、希望する利益にならなかったり最悪利益0円(未入札)という可能性もありますが、その後で買取りに出して、 僅かでも査定が付けば"利益"と考えることも可能でしょう。
 世の中すべからく、楽して儲かる方法なんてありません。

5.叙情保存型
 手放す品物の、その行く末を想う心優しき方なのでしょう。
 少々手間はかかりますが、まずお手持ちと同じ商品を扱っているB.中小音楽系ソフト専門店見繕って下さい。 そして、その店の店頭陳列か、ホームページがあればその通販サイトで、販売商品紹介をご確認下さい。
 簡単でも商品毎に履歴やコメントが添付されていれば大丈夫でしょう。その店は商品を大切にしています。
 もし、その店がオークション出品をしていれば、初回出品価格を見てください。
 たとえどんなに不人気であろうと、手当たり次第に1円や10円で出している店は、 音楽を“飯の種”としか考えていません。お客様の愛着など一切頓着なく、破棄される覚悟が必要です。お勧めできません。

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●探しましょう〜通販買取●
 ・近くに買取店がない。
 ・買取店はあるけれど、怖くて入れない。
 ・査定する店員の無表情が不気味。
 ・「この人こんなの聴いてたんだ」と、店員の視線が不愉快。
 ・気になるサイトを見つけたけど、遠い。
 等々。

 中古品を送付して、査定代金を受け取る“通販買取”という方法があります。
 通販買取業者はホームページで探すことになり、対象は日本全国で、今ためしに“CD買取”で検索してみたら 140万件ヒットしました。この中から一店を選ぶのです。エラいことですね。

 (※通販買取サイトを検索する際は“買取”の文字を入れない方がいいような気がします。
中古通販サイトはほぼ漏れなく買取を実施していますし、単純に販売力の強い店は買取も強いものですから、 はじめから中古販売店として検索した方のが、良質店にめぐり合う確立は高いのではないでしょうか。
独自に“買取”の有無で比較検索してみたところ、“買取”なしの方が上位に良質店が多いように思います。 根拠はありませんが。)

 ともかく通販買取の場合は、商談の成否に関わらず手間と送料がかかりますから、原則、一発勝負と考えたほうがいいでしょう。
 一度送ってしまうと、査定額に不満だからと返送してもらう送料は多くの場合お客様持ちです。納得いく査定額を求めて、何度も 送り返しを繰り返すと、返送費用だけで査定額を上回ってしまいますし、なにより運搬は商品を傷めます。 運送事故で商品が破損した場合、中古品は補償金額が確定していない場合が多く、お客様 、買取店、運送会社三つ巴で必ず揉めます。
 だからこそ、通販買取店は慎重に選びたいものです。
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●選びましょう〜通販買取●
 さしあたり検索サイトから、店名の字面や気分や勘でクリックしてみましょう。選択基準はサイト内の案内記述のみです。
"高価買取"とかの喧伝文句は無視して構いません。当たり前です。もし"他所より安く買取"なんて堂々と 表示していたら、その店の狙いは別のところにあると見たほうがよいでしょう。
 又“お客様の感想”などもアテになりません。手前味噌にいいご意見だけ選んで掲載しますから、クレームの類は紹介されません。 その気になれば、店員が創作することも可能です。

『買取店選択の基本』
 買取品と買取店の相性を調べる基本的な方法があります。
 処分しようとしている買取品から無作為に5〜6点選び出してください。お客様の好き嫌いは関係ありません。 どんな内容なのかを知らなくても問題ありません。
 任意の中古販売店のサイトで、選んだ商品と同じ物を購入するつもりで探してみてください。  アーティスト名で検索したり、インデックスを辿ったりと、サイトの性格はそれぞれですが、 単純に同一アーティストや類似作品が数多く素早く見つけられたサイトほど、その商品の買取に適していると考えられます。
 いくら大量の在庫量があっても、一般のお客様がすぐに見つけられなければ、購入には繋がりません。 売れなければ、有利に買取ることも出来ないでしょう。

 この時点では販売価格は無視してください。
 商品の販売価格が高いからと言って、必ずしも高額査定とは限りません。又、販売価格が安い店は、 必ずしも買取価格が安いとは限りません。但し、販売価格以上で買取ることは有り得ません。

 通販買取店を選ぶ基準は『販売量』『商品知識』の2点です。両者は必ずしも比例しません。  それらをサイトのページから検討しましょう。

・販売量
 単純に販売商品リストが多い方が有利です。
 但し、いくら販売量が多くても、オークションでやたら激安出品している場合は、買取額は限りなく0円に近いと覚悟した方がいいかもしれません。

 又、実店舗兼業の専門店の中には、ホームページでは特選品だけを紹介するセレクト・ショップもあります。 倉庫には専門商品の膨大な在庫を持っている可能性がありますので、買取品がその紹介商品と同系統の 場合は他店より高額査定が期待できます。
 この種の店は必ず“店長のお奨め”“recommend”商品紹介ページを持っていますので、専門商品を確認することができます。
 買取品、もしくはサイトの紹介商品がほとんどわからない人は、セレクト・ショップは避けましょう。


・商品知識
 商品を知っている人に金額を決めてもらいたいものです。
 商売上手の魚屋さんが、釣りが上手いとは限りません。

 まず、どれでも構いませんので販売商品の単品表示項目をご確認下さい。
「アーティスト名」「作品タイトル」が必須項目です。これがないと、何を売りたいのか判りません。
 オプション項目として「帯の有無」「発売年」「レコード番号」「レーベル名」「コンディション」「解説」などがあり、 これらの記載が多いほど商品知識は豊富と、とりあえず考えてください。

 ここで注意したいのは、次項でご紹介しますa.チェーン展開(POS査定)複合店などでは、それ以外に十数桁の英数字の羅列や独自の管理番号が記載されている場合が あります。
 詳しくは後述しますが、この種の店は商品を『POS管理』している可能性が高く、一転、中古品査定としての商品知識はほとんど期待できません。

 中古品を“査定”する場合の商品知識については、後述●待ちましょう〜本査定●にて、詳しくご紹介いたします。

 ・追記
 ここで、買取に対する意識を根本的に覆す現実をご紹介しましょう。
 上記の通り、商品知識のあるお店に買取に出せば、より正確な査定価格が提示されます。しかし“正確”が必ずしも有利ではない場合があります。
 古物業を申請する際には、資格試験などはありません。つまり、専門知識を持たなくても買取業を商うことは可能です。
 買取り価格は、100%業者のサジ加減のみで決定されます。
 それはつまり、ゴミを高価買取するのも勝手だということです。

 買取を希望されるお客様が望むのは、実のところ“正確”な買取り価格ではなく“高額”な買取り価格でしょう。
 商品知識があるが故に、専門店が過剰在庫として査定をお付けできない商品も、知識希薄だからこそ駆け出しの業者がそこそこの金額を提示することが、結構あるのです。
 実際、そういう業者は長続きしませんが、一期一会で買取り依頼されるお客様にとっては、業者の行く末は関係ありません。その出会いが単純に“儲かった”ことになるのです。
 これは、法的にも道徳的にも心理的にも、まったく問題はありません。お客様のラッキーです。
 では、どうすればいい、という話ではありません。
 そういうことも有り得ると、ご承知置きください。 
 
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●選びましょう2〜通販買取●
1.無条件処分型
 "処分"を優先にお考えの方は、全品引取りならば、どこでもいいのです。
 俺の目の黒いうちは査定代金なんぞ受け取ってたまるかと決めている人は、 店に「金はいらない」と連絡しておけば、それでも店が「いいや、絶対に払ってやる」などと喧嘩になることはないでしょう。
 どこでもいいのなら、音楽専門店がいいでしょう。買取の手間は同じですから、あえて総合リサイクル店を選ぶ利点がありません。
 ただし“返されては困る”という大前提により、下記●確認しましょう〜通販買取●の項をご参照頂く事を強くお勧めします。
2.処分優先収益付随型
3.収益優先型
 通販買取の場合、返送される場合にほぼ間違いなく返送料実費が発生しますので、 買取品の内容と、買取不可商品をどうしたいかにより、中古店選択条件が変わります。
 通販買取の音楽系中古店は大きく3種類に分けられます。
 それぞれの理由は後述●待ちましょう〜本査定●でご案内いたします。

 a.チェーン展開(POS査定)複合店(※POS査定につきましては後述)
 b.品種、ジャンル限定のセレクト・ショップ
 c.音楽系ソフト全般を扱う中小複合店※当店(CODA)はここに属します

 a.チェーン展開(POS査定)複合店
 お手持ちの商品に下記に該当する商品が多い場合はチェーン展開複合店をお勧めします。  

・発売から2ヶ月以内の新譜
・90年代小室系ビーイング系
・紅白歌合戦に出場したような話題作。ミリオン・ヒット作品(CDの場合)
・ザ・ベストテン常連のようなヒット曲(レコードの場合)
・80年代MTVを賑わせた洋楽ポップス(レコードの場合)
・2000年代以降のヒット・チャート上位商品の帯なし通常盤(CDの場合)
・状態に難ありの盤

 新譜以外の商品はおそらく高額にはなりませんが原則0円査定がありませんので、数があれば、金にはなります。他2店では、いくら数があっても、そもそも査定が付きません。
 新譜につきましては、この種の複合店で、特に新品も扱っている店が圧倒的に有利です。概ね定価の半額以上を見込めます。但し、新譜の鮮度は2ヶ月が限度です。
 ※サンプル盤、8cmシングルなどの市場非流通品やレンタル落ちなどは買取拒否される可能性が高いです。
 実費返送か無償処分は任意です。

 b.品種、ジャンル限定のセレクト・ショップ
 CD・レコード・DVD共に、ご自信でその価値を認識している逸品の場合は、同等品を扱っている品種・ジャンル限定のセレクト・ショップを お探し下さい。少数ですが、驚くような高額査定が出る可能性があります。この種の店で数枚希少認定査定を貰えば、 小室系中古CD1000枚分を軽く凌駕します。他の2店に知識を披露してゴリ押ししても、査定は上がりません。
 ジャンル外の商品は無条件実費返送になりますのので、返送料が惜しいお客様は、次項4.断固収益訴求型へお進み下さい。

 c.音楽系ソフト全般を扱う中小複合店
 それ以外の商品は、概ね中小複合店が無難です。セレクト・ショップほどの高額査定は出ませんし、 チェーン展開複合店に比べて、過剰在庫0円査定の確立は上がりますが、商品知識が豊富で広い範囲で帯付きや限定、美品状態で細かくプレミア査定を上乗せしますので、 査定総額を考えれば相当有利になると思われます。
 小回りが利き臨機応変に対応してくれますので、0円査定品をどうしたら得か相談してみるのもいいかもしれません。

4.断固収益訴求型
 店頭買取の場合と同じです。オークションに出しましょう。
 どんな買取店であろうと、オークションの落札実績価格より高額で買取ることは有り得ません。
 若干の知識と手間と暇がかかり、希望する利益にならなかったり最悪利益0円(未入札)という可能性もありますが、その後で買取りに出して、 僅かでも査定が付けば"利益"と考えることも可能でしょう。
 世の中すべからく、楽して儲かる方法はありません。
 オークション出品のコツなんてのもありますが、“買取”の趣旨から外れますのでここでは割愛させていただきます。

 時間と暇はない。近所に専門店もない。けれどそれでも売れるものだけを一円でも高く 売りたいとお考えの場合は、無駄を省き、 b.品種、ジャンル限定のセレクト・ショップに売れるものだけを電話で確認して、ピンポイントで送ります。 そのためには、まずお手持ちの中古品の内容をよく知る必要があります。
 その上で、商品を手元に置いて、ジャンル専門のセレクト・ショップを探しましょう。 例えばそれがジャズならば、ジャズ専門店へ直接電話を入れて
「ジャズのアルバムを売りたい」
「全部で何枚」
「できる限り多くの作品名(専門店ならばアーティスト名よりタイトルだけで判別できます)」
 以上をお伝え下さい。  メールは詳細が伝わりにくいので、避けたほうがいいでしょう。  すると、高額の可能性のあるタイトルを指定して以下のような質問をされます。

 それらの帯の有無
 レコード番号
 ディスクレーベルのデザイン
 傷、汚れの状態

 仮査定に確実性を求めるのなら、この程度は説明できる必要があります。希少品と認定されれば価格は 他の買取店より高額を期待できます。金額に納得できるものだけを送付すれば、無駄のない収益をあげられます。
 希少品がなければ今回は買取を見送り、又の機会を待ちましょう。
 中古価格は流動的です。今は0円でもいつか高根の花と咲くかもしれません。  結構な時間を要するかもしれませんが、良心的な店ならばとことん付き合ってくれる筈です。
 但し、このような店には、査定の見込まれないと言われた商品をあわよくばと"ついでに" 送ってはいけません。迷惑をかけ、確実に実費で送り返されます。
 店が不良在庫を処分するのも、結構面倒臭いのです。

5.叙情保存型
 サイトを見て、商品に対する愛情が感じられる店を選びましょう。
 店頭買取の場合と同じです。以下同文を再録します。
 少々手間はかかりますが、まずお手持ちと同じ商品を扱っているb.品種、ジャンル限定のセレクト・ショップ若しくは  c.音楽系ソフト全般を扱う中小複合店で、販売商品紹介をご確認下さい。
 簡単でも商品毎に履歴やコメントが添付されていれば大丈夫でしょう。その店は商品を大切にしています。
 もし、その店がオークション出品をしていれば、初回出品価格を見てください。
 たとえどんなに不人気であろうと、手当たり次第に1円や10円で出している店は、音楽を“飯の種”としか考えていません。一切頓着なく、破棄される覚悟が必要です。お勧めできません。
 a.チェーン展開(POS査定)複合店では、いくらお客様の愛着が詰まっていようと、無慈悲に機械的処理をされます。
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●確認しましょう〜通販買取●
 ある程度、店を絞り込んだら、最後に必ず確認しておきたい項目があります。
 “知らなかった”ままで商品送付しますと「がっかり」だけでは済まず余分な出費がかかることもあります。

 選んだサイトの“買取”に類するバナーをクリックし、以下の項目をご確認下さい。
 もしすぐに“買取”バナーが見つからない場合は、その店は買取に力を入れていないか、もしくは買取をしていません。 さっさと退出します。
 目的の項目がない場合は、メール等で問合せるか、舌打ちでもしてさっさと退出します。


確認項目1:買取不可品目
 アンティーク家具屋に中古レコードを送ると、店員に「これは何だ、何かのワナか」と訝しがられます。
 ほとんどの店はレコード、CD、DVDを複合的に扱っていますが、中にはCD専門、レコード専門の店もありますし、 稀に中古レコードの販売はしていても買取はしないという場合もありますので、ご注意下さい。
 更には、細かく洋楽ロックのみ、ジャズのみ、クラシックのみ買取ジャンルの指定をしている専門店もあります。 ご自身のコレクションに卓越した造詣のある方以外は、ジャンル専門店は敬遠したほうのが無難でしょう。

確認項目2:買取不可商品の"処理"〜無条件引取
 査定に関わらず“処分”を重視するのでしたら、買取条件の中で『買取不可商品の“処理”』のご確認が必須です。  「買取り不可品の着払い返送」を明示している店は避けたほうが無難です。

・買取不可商品は引き取ってもらえるのか送り返されるのか。その際の送料はどっち持ちか。
・店側引取りの際は処分費用を請求されるのか。

 例えば、貰い物のレコードや、知り合いからの処分依頼、もう聴く人のいない形見などで、どんなものがあるのかわからない。 そのような場合は、最低限"品種ジャンル不問"無条件で引き取ってくれる店を選びましょう。
 "全ジャンル買取ります"と喧伝している店でも、意外に「8cmシングルCD、マキシ」とか、 多くは「過剰在庫品」を買取不可品目に設定しています。
 ご自身で買い集めたコレクションだから、どんな内容かは熟知しているとしても、お客様に店側の「過剰在庫品」を知る術はありませんし、 ジャンルの線引きは、店側のさじ加減ひとつなのです。ましてや、売る商品内容をご自身が充分に把握していない場合、、 処分重視の場合は「買取不可品」の確認にほとんど意味がありません。

 処分のつもりで送ったのに問答無用で送り返され、さらに返送料着払いでは、無駄な浪費をした上に“ふりだしに戻る”はめになります。

 引取り可能の場合、不用品回収業者でもなければ、今時処分費用を請求する中古店はないと思いますが、一応ご確認をお勧めします。

 送料を払ってでもあえて返送させて、買取のはしごをする方法もありますが、専門店とはいえ中古店ならば、ある程度の商品知識はあるわけで、 専門外でも人気作は押さえられる場合が多いため、中古店から送り返された「買取不可品」が、他の店で返送料以上の査定が付くことは少ないと思われます。


確認項目3:事前連絡
 買取品送付の前の事前連絡が必要かもしれません。
 中には書面での“買取申込書”や“買取品リスト”の提出を求められる場合もあります。
 リスト提出の場合は、買取可否確認だけならば

 ・品種(CD・アナログレコード等)
 ・アーティスト
 ・タイトル

 更に仮査定を出す店ならば

 ・帯、歌詞カードの有無
 ・生産国(洋楽の場合、日本盤か輸入盤)
 ・ジャケット、ディスク、歌詞カード、帯の状態(染み、汚れ、破損等)
 ・レコード番号、もしくは発売年
 
 各商品毎に最低限以上の情報を明記することが望まれます。

 無断で送りつけると受取を拒否され、中も見ずに返送されます。返送料はもちろんお客様出費となります。

確認項目4:送料負担
 ほとんどの店では中古品の着払い送付を受け付けていますが、原則着払い不可の店もあります。

・着払い送付
 着払い可ならば運送会社に荷物を託すだけで、お客様が送料を支払う必要はありません。又、商品保護されていれば、どんな梱包状態でも構いません。
 一見送料無料のように思われますが、実際のところ梱包状態や商品内容によっては、査定代金から送料を差し引かれる 場合も少なくありません。但し、お客様にはわかりませんので後で不愉快になる心配はありません。
 受付最低数量が規定されていて(例:CDアルバムなら20枚以上、レコードなら50枚以上等)、少数では受け付けてもらえず、 必ず事前連絡が必要です。店が関知しない着払い品は、無条件で受取拒否されます。

・送料お客様お支払い
 着払い不可の店では、最初に商品を発送する費用を、一旦お客様が負担しなければなりません。
 梱包形態に関わらず、商品内容による適正送料補填金を算出し、査定額に上乗せしてお支払いするのが一般的です。
 受付品種数量に条件はなく、レコード1枚でも受付ますが、少数小額の場合は査定お支払い額が補填送料に満たない場合もあり、 お客様の赤字になります。
   特に但し書きがなければ、事前連絡は必要ありません。ただ荷物を詰めて送るだけです。2〜3日で査定額確認の連絡が入ります。

 最終的に比較結果の出る話ではないので、どちらが得かはお客様の考え方次第です。

・送料負担は有利か
 例えば、北海道のお客様が名古屋の買取店へ、CD10枚程度をミカン箱原寸に大量の新聞紙と共に梱包して送った場合、 店側の着払い送料は2000円を超えます。
 同じCD10枚を10p角程度の箱で送る場合、一般的な適正送料は1000円以下です。
 差額の1000円余りは、運送会社が儲けるだけで誰の得にもなりません。
 お客様が実費で支払うのなら、CD10枚をミカン箱に入れるでしょうか。運送費を少しでも安くしようと勘考されるのではないでしょうか。
 店側はお客様の実費送料は判りませんので、補填送料は店独自で規定した適正送料から算出します。 お客様のご努力による運送会社の選別などでより送料を安く抑えれば差額は更に増えます。
 どうせ運送会社に支払われる金ですから、努力した分だけお客様の利益に廻ります。
TOP
●これくらいかな〜中古相場●
 一般の商業取引と違い、中古買取の場合は買う側が値段を決めます。
 別に売るほうが値段を決めても構いません。お客様が中古店に商品を見せて○○円で売るよと言えばいいのです。 査定価格より安ければ大喜びで買いますし、高ければ買わないだけです。
 しかし、悲しいかなお客様側には値段を決める術がありませんので、仕方なく買う側の店に委ねるのです。
 普通の買い物では、値段を見てから財布と相談して迷って悩んだ末に購入を決めます。とりあえず手に入れてから、言い値をポンと払うなどというのは異世界の 住民で、少なくとも私の友達にはいません。

 だから買取も、お客様が値段を聞いてから売りたいと思うのも自然の流れです。
 店頭買取の場合は、両者の間で現物を前にして商談ができますが、通販買取の場合は現物のない段階で商談が始まります。

 それでも、テレビの鑑定バラエティが結構な視聴率を稼いでいるように、お手持ちの商品が 世間ではいくらくらいの価値があるのだろうかとは、誰でも気になるものです。

『検索』
 まず、検索サイトなどで"相場"の文字検索はまったく効果がありません。
 現在、大手各検索サイトのアルゴリズムでは、文字合致が重要視されていますが、 中古店サイト内で"相場"の文字を使用しているサイトはほとんどありません。 "相場"検索でヒットするのは限られた特定専門店の買取価格か、巷の噂話の域を出ず、それぞれの状況や価値観が違う他人の情報は いわゆる一般相場でなないため、参考になりません。

 “検索”を利用する場合は、商品単品毎に「アーティスト」「タイトル」「品種(CD・レコード等)」を特定検索し、 その商品についての個人コラムなどから“入手した際の情報”などを探してみましょう。「苦労して見つけた」とか「探してます」などの意見が あれば、希少品の可能性があります。

 昨今、SEO対策会社がやたら増えているようです。
 SEOとは、金を払って検索上位を買取る方法で、当店でも月に3〜4件は勧誘電話が入ります。 当店は依頼したことはありませんが、それだけのSEO対策会社が存続しているという事は、利用され効果を上げているのでしょう。
 それはつまり、金さえ払えば誰でも検索上位に踊り出られるわけで、逆に言えば、検索上位店がかならずしも優良店ではないのかもしれません。
 検索順位のアルゴリズムは謎が多いので、盲信するのはどうかと思っています。

『オークション』
 オークションサイトを閲覧する半数以上は購入目的ではなく、相場確認だそうです。
 お手持ちの品物と同じものが出品されていれば、その価格に一喜一憂するのは普通の感情です。 ただし、ここで注意したいのは、あくまでも“落札されて”はじめて成立するものであり、しかもそれは “市場流通価格”であるということです。

 出品する側の値付は自由であり、価値のない物を十万円で出品することも可能です。 落札されなければ、出品額がいくらだろうと価値は0円です。
 逆に、万人が要らない物でも、十万円で買う人が居れば、十万円の価値があるとされます。ただ、買う人が 大勢居るのかたった一人しか居ないのかは判りません。中には仲間内で結託し、落札額を吊り上げている手口もありますから、 落札価格がそのまま“相場”と考えるのは危険ですが、少なくとも三人以上で競争入札されていれば、ある程度信憑性はあるでしょう。

 逆に、高額希少品がマジかという低価格で出品されることもあります。落札はタイミングですから、出品期間中に欲しい人が見つけなければ、 客観的には価値0とみなされます。
 その手の商品は、常に巡回監視しているような中古店が入札するんじゃないかと思われがちですが、彼らはあくまで独自の査定額を基準に見ますので、 販売相場より安いくらいでは手を出しません。
 「掘り出し物じゃないか、誰か買えばいいのに」と、高みの見物をしているだけです。

・“市場流通価格”と“業者買取価格”
 中古品には“市場流通価格”と“業者買取価格”があります。
 一般のお客様が店で購入する価格と、中古店が査定買取する価格です。
テレビ・バラエティの鑑定額がどちらを基準にしているか詳しくは知りませんが、高い方が面白いからおそらく“市場流通価格”の方でしょう。 鑑定士がその価格で買うわけではなく、どこかに、その価格で買う個人が居るかもしれないと助言しているに過ぎません。
 オークションで落札されれば商取引が成立しているのですから、間違いなく“市場流通価格”です。
 中古店では“業者買取価格”で買取ります。
 両者には敢然とした価格差が存在し、それが中古品店の利益になるのです。
 両者を混同して、オークションで高額落札されていたからと、“市場流通価格”で買取る中古店は、まもなく潰れます。

 オークションでは落札価格よりむしろ、そこで見つけられない商品こそに査定は期待できます。
 逆に、多数重複出品されている商品は、世の中で余っていることが予想され、査定は難しいことがわかります。

『販売価格』
 各店での実売価格から中古品の相場価格を類推するのは、意外に簡単ではありません。
 特に、巷でよく目にする大手チェーン中古ソフト店は一山いくらで買取り、在庫量のみで販売価格を決めます。
 ここの店頭で、ワゴンで山積みされているものは、売れないから価値はないと判りますが、 通常陳列作では、中古業界での希少品が見過ごされていて、専門店で高額取引される商品が二束三文で投げ売られていることが少なくありません。
 そのあたりを探し捲くって稼いでいるのが“せどり屋さん”と言われる方々です。
 買う立場にすれば、掘り出し物で喜ばしい限りですが、相場としての価値を知ることはできません。
 専門店でもそれぞれ得手不得手がありますので、同じ商品でも販売価格が倍と半分なんてザラです。
 各中古店それぞれの販売実績と経験から決めた価格ですから、全部正解なのです。“相場”に間違いというものは存在しません。
 中古業界では、売れないことを承知で高値を付ける手法もあります。数少ない企業秘密の一つです。
   販売価格で相場を知りたければ、専門店を含めてともかく数をあたることです。 数店調べただけで、こんなもんかと判断するのは勿体無いでしょう。

 実際、お客様の中では、相場を把握するために毎日定期的にオークションと中古店を調べまくり、 大手チェーン店で掘り出し物回収をして、オークションで結構な小遣いを稼ぐセミプロ(せどり屋さん)もいらしゃいます。  尤も、そこまで苦労する方々は、中古店で査定買取なんてことは考えもしません。
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●たぶんこんなもん〜仮査定●
・仮査定の限界
 「レコード盤、昔の黒いやつ。綺麗なのが50枚くらいあるんだけど、1枚いくらくらいになる?」
 そんなお電話を時折頂きます。
 本査定については後述いたしますが、とりあえずこれだけの情報で金額を提示できる中古店は皆無でしょう。
 例えば「中古家電」「中古車」「中古家具」など、形式等からある程度の価格帯を類推することは可能かもしれません。
 「レコード」や「CD」も中古品の1カテゴリーには違いありません。しかし、その種類は数十万以上に及び、夫々価値が違う上に 一点毎に0円から数万円まで開きがあるのです。
 又、お客様が一般にお考えのジャンルによる査定格差も、実はあまり現実的ではありません。
 ポップスでもジャズでもクラシックでも童謡でも、高額作品は漏れなく存在します。
例えば一般的にほぼ査定の付かないとされる80年代アイドルや洋楽ポップス、若しくは 殆どが過剰在庫の単一アーティストの作品の中でも、数点のみ桁違いの超高額作品があるのです。
 ですから、単純に「○○(ジャンル)や△△(アーティスト)は安い」というのは、絶対総数に対する高額品濃度を示しているに過ぎません。
 つまり、50枚のレコードは全部でも数百円かもしれませんし、その中の1枚で数万円になるかもしれません。
 「中古レコード」だけで括って平均100円だから50枚で5000円とすることに、何の根拠も意味もないということになります。

 その後で、できるだけ詳細なお客様のご説明や、リスト提示を頂き、仮算定を提示する中古店は全体のおよそ 6割くらいではないでしょうか。
 残りの4割は基本的に仮査定をご容赦いただいております。
 実は、ここに店の性格上の差異があります。

 中古品は、タイトル以外に付属品の有無や傷等の状態が価格を大きく左右します。それは千差万別であり極端に言えば 世界に二つとありません。

・比較結果は闇の中
 仮算定を出す場合は、現物を見ていないわけですから、仮想商品で見積もりますが、それをどのレベルに設定するかで、価値が まるで違うのです。

 豪快なA店は、新品を基準にして高額な仮算定を出しますが、本算定では間違いなく減額されますので、お客様は「話が違う」と落胆、または激怒するでしょう。
 奥床しいB店は、標準中古以下で仮算定しますから、現物が中以上の状態であれば当然本算定で支払う現金が増えるわけで、お客様は微笑みます。
 お客様は、店がどちらを基準にしているかは判りませんから、当然、仮算定の高いA店に買取を依頼します。 ところが、支払われる本算定額は同等かB店のほうが高い可能性は充分に有り得たのです。
 比較できるものではありませんので、お客様の知るところではありませんが、実は損をしたのかもしれません。しかも、「話が違った」と、不愉快なまんまです。

・大風呂敷の逆効果
 余計なお世話を承知で申し上げるならば、仮算定の段階での折衝は無意味以上に、逆効果になる恐れがあります。
 店はけして中古品を安く買い叩きたいのではありません。良い商品を沢山集めたいのです。
 もし、お客様の自慢に近いコレクションの披露と要求で、店側が高額仮査定を出したとしたら、 店側は当然、お客様の言を信じて、相当の期待を持って商品到着を待つことになります。

 言葉だけの“ある”か“ない”かの情報は確実ですが、特に“綺麗”とか“汚れ”とかの抽象的認識には個人差があります。 ご自分のコレクションの中だけで判断されるお客様の“綺麗”と、膨大な商品を見ている業者の“綺麗” との間で認識の差があるのも無理はありません。
 皆様は現代のデジタル・ハイビジョン映像を“綺麗”だと思われるでしょう。しかし、昭和の人々はブラウン管アナログ画像でもやはり“綺麗”と思っていたのです。

 例えば、暇つぶしに予備知識なしで観たらそこそこ面白かった映画も、多大な期待を持って観ていたらどうだったでしょう。
 査定に私情は禁物ですが、結局人間のすることです。
 がっかりした目で見ると、物は色あせて映ります。

・仮算定は保証ではありません
 では、どうしたらよいのだという答はありません。
 折衝しようとしまいと、仮査定を出そうと出すまいと、最終的な本査定の金額は変わりません。
 “期待”は時に“落胆”を連れてきます。
 兎の如く心配性のCODAは、仮算定はご容赦いただく方です。仮査定を出さない他店様もきっと当店同様、査定に自信がないのではなく、 安易な仮査定でお客様を不愉快にするくらいなら、断腸の思いで買取を辞退するしかないのです。

 どうせ価格折衝するなら、商品を届けた後、両者が現物を確認した上で行いましょう
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●送りましょう〜通販買取●
 買取店を決定したら、ともかく商品を送ることにしましょう。

 梱包は適当な段ボール箱をお勧めします。
 一般的なお宅にはあまり“適当な段ボール箱”なんてありませんよね。
一番身近なところでは、缶ビール350oX24箱。これは縦横寸法がそれぞれCD、レコードにぴったりです。
 他はご近所のスーパーでキャベツや菓子や大根などの各種サイズ段ボール箱が只で貰えます。
 隙間は出来るだけ箱を折り曲げて、外寸を小さくしましょう。
 緩衝材はプチプチがお勧めですが、無ければ買うまでもないので、丸めた新聞紙を一枚ずつ丸めて詰めましょう。 数枚重ねて丸めたり、段ボールを詰めたりしますと重量が増えます。 数グラムですが、境界線上の場合はその数グラムで送料は一気に数百円上がります。
 例え着払いだとしても、お客様の小さな努力が中古店を救います。運送会社を儲けさせる必要はありません。中古店に愛の手を。
 必ずしも箱でなくても構いません。CDもレコードも豆腐みたいに潰れることはありませんから、 箱をバラしたボール紙二重くらいで八方を包み全隅角をテープで止めればOKです。
 中でカタカタと揺れさえしなければ、まず破損はありません。

 紙や布袋は厳禁です。
 プチプチで何重に包もうと、運送中に別の箱の角や小さな突起物で簡単に貫通し、商品を傷つけます。

 店によっては、連絡すれば専用段ボールを頂ける場合があります。
 もちろん無償ですが、買取が不成立の場合は着払い返送の上に、段ボール代を実費請求されることもありますので、 ご確認下さい。
 
 運送便はどこでも構いません。
 お住まいの地域から店までの距離や、商品寸法、重量により、各社得手不得手があるので、どこが一番安いと言えません。
 適宜、お好みの運送会社に電話をかけて集荷依頼をしてください。

 これもまた店によっては、ご自宅まで指定運送便での出張回収を謳っていますが、店がお客様のかわりに運送会社に集荷依頼を 出すだけの事ですから、急な予定変更や補償などを考えたらご自身で直接運送会社に連絡されたほうのがよろしいかと思います。
 出張回収の場合は運送便が限定されます。

付記:ご遺品・委託品の整理をご検討のお客様へ
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●待ちましょう〜本査定●
 商品が店に到着しました。
 お客様は、店からの査定額連絡を待つことになります。
 いったい、査定ってどんな風に算定されているのでしょうか。

 音楽ソフトに限らず、中古品・骨董品の類は、メーカーのような“生産者”が存在しません。
 需要と供給、売り手と買い手により価格が柔軟に変動しますため、商品というより“株”などに近い性格を持っています。
 ですから、単純に“数の少ないもの”を“欲しい人が増える程”、価格は上がります。
 売る方がどれだけ「レア品だ」と喧伝したところで、欲しい人が居なければ価値はありません。 例えば、自分の鼻歌を録音したCDは世界に一枚しかなく、究極のレア品ですが、代金を払う人は居ないでしょう。

 ここで言う“数の少ないもの”とは、あくまで市場流通数であり、必ずしもメーカー出荷枚数と一致しません。
 市場流通数とは、誰もが買うことが可能な状態にあるものを指します。
 例えば何十万枚売れた作品でも、購入した人が手放さなければ、市場流通数は増えません。逆に、あまり購入されなかった作品でも、 全員が一斉に飽きて手放せば、市場流通数は増えます。ですから、新譜発売時の“人気”と中古盤での“人気”には誤差が出るのです。

 では、ここで品種別に“数の少ないもの”について考えて見ましょう。

CD・DVD等(現行発売商品)の場合
 1.数量や発売期間が限られていた"限定盤"
 2.メーカーが生産を終了、もしくは廃盤回収された隠れた人気作
 3.堅実なファンが手放さない作品(CD)
 4.もともと人気がなく、新品が売れなかった作品
 5.'80年以前(アナログ時代)発表作品のCD化盤
 6.発売から2ヶ月以内の新譜中古
アナログ・レコード、ビデオ、LD等(現行未発売商品)の場合
 7.CD、DVD化されていない作品
 8.ポスター、ピンナップ等特典品のある作品
 9.帯付き初版作品
 10.堅実なファンが手放さない作品(レコード)
全品種共通
 11.保存状態のよい商品
 12.タイミング

 これら作品に対して“欲しい人”のタイプも性格の違いがあります。
 A.特定アーティストのファンとしてのコレクター
 B.曲を聴くために探す音楽マニア
 C.費用対効果を吟味して、中古購入にこだわるエコロジスト
 D.投資目的を含むレア品ハンター(せどり屋さん)

 この両者の需要供給バランスにより、中古査定価格が決定されます。
 考察しましょう。

 1.数量や発売期間が限られていた"限定盤"
 CDの場合、いわゆる“初回限定盤”等に価値があるのは、2000年発売くらいまでです。
 以降、CD販売数の激減をうけて、メーカーは“限定盤”乱発の暴挙に出はじめました。 特典内容がつまらない映像や、鼻歌の如きデモ曲や、意味のわからない付録が増えた上に、 限定発売数がやたら多いため“A.ファンのコレクター”を賄ってもまだ余り、 駆け出しの“D.投資目的のレア品ハンター”に大量に出回り、発売日当日にオークションで叩き売られています。

 20世紀以前はまだ“限定盤”認知度が低く、発売点数が少なかった上に“3.手放さない堅実なファン”の手にしか渡っていないために、 市場流通数は多くありません。又、そのアーティストの後の活躍状況によっては、若い後追いの“A.特定アーティストのファン” が増え、需要が高くなるため高額査定が見込めます。
 又、昨今の“初回限定盤”は専用のレコード番号が設定され、同じタイトルでも通常品とは別商品の扱いとなっているため、 素人“D.レア品ハンター”でも判別が容易でカモにされています。
 逆に、古いものは初回盤も通常盤もレコード番号が同じのため、少々詳しい人でなければ判別ができませんので、隠れたお宝が発掘されるかもしれません。
 但し、帯や付属品がすべて発売当時の完品であることが絶対条件です。帯なしを“限定盤”と認めないコレクターは意外に大勢いらっしゃいます。

 限定特典とされる映像や音源は、後に別の形で発表されることが多く“B.音楽マニア”の需要はありません。
 “C.エコロジスト”はそもそも限定プレミア価格を認めていません。

 2.メーカーが生産を終了、もしくは廃盤回収された隠れた人気作
 これは一般のお客様には判りづらく、実は最も高額査定の可能性が高くなります。
 製造中止・廃盤は世間に告知なく行われ、特に隠れた人気作は“B.音楽マニア”が、一般CD店で探してはじめて 手に入らないことを知り、大挙中古店に流れ込んできます。
 新譜情報の早い中古店ほど、先を見通して高額査定を期待できますが、昨今、廉価再発盤の頻度も高く、 激しく乱高下する場合もあります。

 再発売1200円で新品が買える作品を、情報に疎い愚かな“D.レア品ハンター”が「廃盤品」と称して、 中古品3980円でオークション出品しているなんて喜劇も、よくある話です。

 情報通の中古店で、さほど有名でもないと思っていた作品がいきなり高額査定が出るのは、このタイプの作品です。

 3.堅実なファンが手放さない作品(CD)
 廃盤でなければ一般CD店で購入できますので、中古が定価以上で流通することは有り得ません。
 しかし、このようなこだわりの作品は“C.中古購入のエコロジスト”により高確率で売却が予想できますので、 売れ残る心配が少なく、中古品の値崩れが少ないため、比較的高価買取りが可能です。
 こればかりは、残念ながらお客様側で判別が困難です。
 単純に考えれば、あまり宣伝広告されなかった作品は、本当に欲しい人しか購入していない訳ですから、安易に手放さないだろうと予測できます。

 4.もともと人気がなく、新品が売れなかった作品
 これは、そのアーティストの後の認知度によります。
 今でこそビッグ・アーティストの、売れなかった初期作品は、新品入手が可能だとしても、 少し安いだけで中古盤が“C.中古購入のエコロジスト”に確実に売れます。
 上記“3.堅実なファンが手放さない作品”と性格は同じです。

 ジャズやクラシックなどは一般的な“人気”はないのですが、市場流通数自体が少ないためある程度の中古流通は見込めます。
 但し、版権の切れた古い作品は、冗談みたいな値崩れの再発が頻繁に行われるため、査定価格が暴落している場合も少なくありません。
 初発3000円以上の作品が1000円で新品再発されたクラシック作品は少なくありません。

 もともと売れずに、その後も話題にならず誰も知らないままで消えていったならば、 やはり欲しがる人は居ないでしょう。
 ただ、お客様がご自分で購入したものでなければ、もしかしたら上記“2.メーカーが生産を終了、もしくは廃盤回収された隠れた人気作” である可能性は捨て切れません。

 5.'80年以前(アナログ時代)発表作品のCD化盤
 単純に発売数が少ない上に、廃盤周期が早いので、市場流通数が極めて少なくなっています。
 広く需要は期待できませんが、作品によっては、アナログプレーヤーを持っていない、若い“A.特定ファンのコレクター”“B.音楽マニア”が、血眼になって探し回っている可能性があります。
 購買年齢層が当時を知っている昭和世代のため販売時に“プレミア高額”を付けると「なめとんのか、貴様」と怒られますので、 べら棒な高額査定は出ませんが、安定した買取りは約束されます。
 ※アナログ発売されたオリジナルLP盤のCD化盤に限ります。平成発売の新編集ベスト盤は該当しません。

 6.発売から2ヶ月以内の新譜
 新品CD店は発売日から最長1ヶ月程度は“新譜”として宣伝告知します。
 一般的お客様は新品購入した作品がつまらなくても、1ヶ月程度は処分せず持っているものらしく、 あまり中古市場には出てきません。
 発売から1ヶ月とお客様所有1ヶ月を合わせて2ヶ月。これが中古新譜として成立する限度でしょう。
 マスコミ宣伝効果の残っている新譜と、同時展開される中古新譜はC.エコロジストの購入が期待できますが、 発売2ヶ月を過ぎますと、ヒット作品ほど大量に中古市場に流れ出し、査定価格は暴落します。

 7.CD、DVD化されていないレコード、ビデオ
 CD、DVD化されていない作品はまだ結構存在します。

 メーカーも必死ですから、ある程度話題になれば即座にCD化やネット配信されているようですが、 特定楽曲かベスト編集盤に限られ、オリジナルLP盤はあまり対応されません。
 他にも、差別用語を使用しているために自主規制がかけられたり、版権の問題でCD化されない作品や、 即座にCD廃盤となっている幻の作品も少なくありません。
 B.音楽マニアは、レコードやビデオを入手するしか視聴の方法がないわけで、CD、DVD化されるまでは 市場流通数は減少するしかないため、競争率は上がります。

 8.ポスター、ピンナップ等特典品のある作品
 LPレコードの特典品は、ペラ・ピンナップでも30p角、ポスターは平均B2サイズです。
 CD再発の際に同等品を復刻するのは不可能です。(紙ジャケ復刻CD盤では縮小版が添付されています)
 ポスターはその本来の目的“貼られる”ことにより、保存率が極めて低くなっているため、 A.特定アーティスト・コレクターにとって未使用ポスターは、実はレコード盤本体より希少だったりするのです。

 9.帯付き初版作品
 特に洋楽の場合、'70年代〜'80年代は洋楽アーティストの来日コンサートが盛んで、 そのたびに“来日記念盤”等、レコード帯の差し替えやジャケット表記の変更が頻繁に行われたため、 人気アーティストほど初版帯盤が少なくなります。
 価値基準が極端で、A.特定アーティスト・コレクターの間では、 初版のみが通常版の数倍の価格で取引されたり、帯のないレコードは、もはや商品ではないとまで否定されることもあります。

 10.堅実なファンが手放さない作品(レコード)
 CDより現象が顕著で、特定アーティストの特定作品に限って、発売枚数やCD化の有無、人気と関係なく、 めったに中古市場に出回らないレコード作品が存在します。
 特に一般的なレア高額品として認知されているわけではなく、分析要素がないため、 各中古店での認識もさまざまで、同じ作品で買取り不可と高額買取の店が共存しています。いわば中古店のささやかな企業秘密というものでしょうか。
 当然、売買実績の多い店ほど情報量は豊富ですから、高額買取が期待できます。

 11.保存状態のよい商品
 あらためて述べるまでもなく、綺麗な方がいいに決まっています。
 CDやレコードに、年輪の風格や古さの価値なんてものは存在しません。
 形あるもの全て生まれた瞬間から崩壊へ向います。特に新品発売のないレコード盤の場合は、 綺麗な商品は確実に減少していきます。
 ここで言う“保存状態の良い商品”とは、如何に新品発売当時の状態に近いかという点です。
 傷や汚れがないのはもちろん、歌詞カード、帯など付属品の有無。真っ先に捨てられる包装セロファンに貼られていたシールですら、 査定に影響する場合もあります。

 帯の有無
 特に、商品の“帯”は世の中の骨董レア品の“箱”に相当し“帯”の有無は査定価格に大きく影響します。
 A.特定アーティストのファンD.レア品ハンターは帯付のみをターゲットにしているため、 例えば店にある売れない帯無作品も、帯を付ければ数倍の価格で売れる可能性があるわけですから、 作品によっては“帯”が本体価格以上の価値をもつ場合も有り得るのです。

 但し、上記全てが完璧でも、CD・レコードには商品特有の致命的ダメージというものがあります。 これら症状が出る場合は、商品状態に関わらず買取ができなくなります。ご紹介しましょう。

 CD、DVD等光学ディスクの場合
 信号面が無傷でピカピカでも、ディスクを光に翳して見た際にピンホールのように光が貫通していると、 ノイズ程度ではなく再生自体ができない可能性があります。これは、ディスク表面(レーベル側)へ針のような小さな突起物 が当った際に発生するもので、普通に見たくらいでは判りません。

 レコード盤の場合
 ディスクに一定以上の“反り”がある商品は、音質以前にプレーヤーの針を痛めますので、中古レコード専門店では、 例え新品状態でも商品として販売が出来ません。
 レコード・ディスクは塩化ビニール製で可塑性が高く、長期間斜めや平置き放置された場合、高頻度でディスクが反ります。
 平らなテーブルの上にディスクを置き、縁を押さえて反対側が5o以上持ち上がれば、ほぼアウトです。

 補足:“新品レコード”という表現には信憑性はありません。
 レコード盤の多くは発売状態でCDのように密封包装されていませんでしたので、例え針を落としてあっても、傷さえなければ新品と区別はできません。
 輸入盤や一部'80年代発売のシュリンク包装品はこの限りではありません。
 12.タイミング
 中古査定の場合、時流とタイミングは重要です。
 先にも述べましたように、昨今廉価再発と廃盤のサイクルが加速度的に速くなっています。
 限定盤でもない新譜が、半年足らずで製造中止で手に入らなくなったり、逆に完全限定盤が売り切れた直後に「アンコール・プレス」とか称して値下げ再発なんて 暴挙も多発しています。
 もちろんこれらはレコード会社のさじ加減で突如実施されますので、再発が発表されると、数千円のプレミア品が一夜明けて数十円に暴落します。
 逆に、無名歌手のインディーズ盤が、数年後の大活躍で数万円のプレミア商品になった例は枚挙に暇がありません。 又、けして褒められた話ではありませんが、歌手の死亡時と逮捕時にはまるで潮が引くように市場から作品が消え失せ、中古価格が高騰する場合があります。
 これら買取タイミングにより、査定額が乱高下する事例は、意外に少なくありません。
 しかし、例え我々業者でも予測は不可能ですし、特に“不幸”に便乗した考え方はあまりお勧めできません。
 40年前に、数百円のTV漫画ソノシートが将来数千円で売れると予想した人は、皆無に近いと思います。
 
 ※上記●選びましょう〜通販買取●でご紹介しましたように、これら項目が査定に影響する頻度は、店の性格により大きく違います。
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●POS査定の功罪〜本査定●
 POSとは、今では全ての商品に付いているバーコードで商品管理をするシステムで、中古業界でも チェーン展開しているような、比較的大型店が採用しています。
 作品固有の情報を各店独自に設定できますので、あらかじめ査定価格を入力しておけば、商品のバーコードをスキャナーでピッと読み取るだけで、 商品知識皆無のアルバイトでも即座にその商品の査定価格を提示できます。
 又、売れ筋動向や在庫状況もデータで管理できますので、瞬時に査定価格に反映させることも可能ですし、 事前にホームページ等で設定額を公開しておけば、買取商品の素性を知らないお客様にも、 安定した査定予想を提供できます。
 特に、発売から2ヶ月以内の新譜査定額は、一律定価の50〜70%と設定している場合が多いようです。

 但し、商品自体のバーコードを使用する限り、同作品はすべて同じ扱いとなり、個別に帯の有無、傷や汚れの状態 などの差別化はできません。つまり、同じタイトルならば、新品でも傷だらけの中古品でも査定価格は同じということになります。
 どのレベルで査定額を設定しているかは各店のさじ加減ですから、一概に損得判断はできません。
 商品がたとえ新品でも本査定が設定額以上にはなりませんが、明らかな傷汚れはアルバイトでも確認できますので、 作品内容に関わらず一律減額されることはあります。

 ●初回限定盤
 プレミアの大きな要因の一つに“初回限定盤”という様式があります。
 昨今の“初回限定盤”は独自のレコード番号が付けられ、同じ作品でも“通常盤”とは別商品の扱いですから、 POS管理店でもそれぞれの査定価格が提示されます。
 しかし、CD初期では同一番号で“初回限定盤”から“通常盤”へ移行されていたため、POS管理では両者の判別が出来ません。
 詳しい人しか判らない作品は相場が安定せず、希少性も高まりますから、専門店では“通常盤”が過剰在庫で査定不可であっても、 “初回限定盤”ならばプレミア高額査定が付く場合も少なくありません。
 つまり、古い作品の査定は“通常盤”ならばPOS管理店、“初回限定盤”ならば専門店が有利になります。

 ●再発盤
 CDは、再発売される度に定価は安くなります。
 例えばある洋楽盤で、初CD化の際は2枚組4300円だったものが、何度目かの再発売で同一内容CD1枚組1200円まで落ちた作品もあります。
 たとえ当時4300円定価で購入された商品であっても、中古査定は現在新品で買える1200円が基準になります。両者はもちろんレコード番号が 違いますので、内容が同じでもPOS管理上では別作品とされます。
 バーコードはそもそも中古流通を想定していませんので、同一作品の発売履歴は関係なく、単独での定価や流通履歴のみで各店毎に査定額を設定します。
 マヌケなPOS管理店では、上記4300円定価中古作品に、現在新品価格1200円以上の査定をつけるという、お客さんにとっては嬉しい誤算も有り得ます。
 専門店では、商品定価に関係なく現在の流通状況で判断しますので、そんな甘い話はありません。

 ●廃盤
 商品に添付されるバーコード情報は新品状態でレコード製作会社から提供されるため、そこには当然“廃盤情報”はありません。
 新品も扱う大手CD店では、各レコード会社とオンラインで“販売実績”“メーカー在庫状況”“製造中止”“廃盤” などの情報更新が行われますので、設定査定価格に反映されていると思われます。  中古専門POS管理店では情報の鮮度に欠けるため“廃盤”での効率査定は期待できません。

 ●個別要因
 専門店で査定の重要要因とする、帯、付属品の有無、微弱な傷・汚れの状態その他、その商品固有の情報はバーコードでは 判別されません。
 稀有な例として、アーティストが死亡したりすると、瞬間需要が上がり中古価格が高騰する場合もありますが、 これもやはりPOS査定では対応できません。
 
 ●対応の限界
 CD・レコードにバーコードが普及したのは'80年代中盤以降ですから、ほとんどのレコード盤と初期のCDにはバーコードが付いていません。
 又、CDでも帯にバーコードが印刷されている商品は、中古品で帯がなければバーコードがわかりません。
 これらの商品はそもそもPOS査定が通用しません。

 ●POSの功罪
 POS査定では世の中に流通しているバーコード付き商品については、ある程度期間安定した査定額を提示されます。 プレミア価格は期待できませんが、余程コンディション劣悪でなければ、過剰在庫品でも最低一枚5円以上の査定額設定がされているようです
 専門店では商品個体の情報を知識と経験で判断するため、査定額は柔軟に変動し、不人気、過剰在庫、状態不良作品は容赦なく0円になりますが、 作品によっては定価以上のプレミア査定の期待があります。一枚3000円付けばPOS店過剰在庫品査定600枚分ですから、侮れません。
 どちらが得かという結論はありません。

 判別方法は、●選びましょう〜通販買取●商品知識の項でもご紹介した通り、販売商品紹介の項目に 十数桁の英数字の羅列や独自の管理番号が記載されている場合が多いので、ある程度わかると思います。

 POS運用はとても便利ですが、結構面倒くさい設定入力や、何よりも高額な初期投資費用がかかりますので、 微細弱小店のCODAでは未だ導入の予定はありません。
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●決めましょう〜査定額の提示●
 店により、早ければ即日、遅くとも3日以内に査定額が提示されます。
 個別商品明細を出すか総額提示かは、各店それぞれです。“POS査定店”では、 概ね個別明細が提示されますが、小規模店ではリスト製作だけでも大変な手間がかかりますので、 あまり個別明細は提示していませんが、問合せてみれば特に高額査定商品などは教えてもらえます。
 個別明細の有無は査定代金には関係ありません。手放す商品の個人的価値確認程度とお考え下さい。
 個別明細があるからといって、必ずしも買取ってもらう商品を選別できるとは限りませんし、 総額提示であっても、査定額0円作品だけを着払いで返送していただける店もあります。

 査定額交渉
 大型店では査定担当者と応対する人が違う場合が多く決定権がありませんので、 交渉しても査定額が変わることはまずありません。大型店では一般的に 全部を“売る”か“売らない”の二者択一で、査定額による個別返送は受付けない店が 多いような気がします。
 小規模専門店では、査定担当者と直接折衝できますので、ある程度の値上げを要求する 余地はあるかもしれません。概ね査定0円品のみの選別返送を受付けてくれますが、 専門店がハネた作品が他所で高額になる可能性は低く、送料を鑑みて店の人に 相談してみるのもいいかもしれません。

 ご注意
 各店が規定している期限内に必ずいずれかの回答をしましょう。
 返答がない場合、店側はあらゆる手段で連絡を試みますが、それでも確認が取れない場合は、 無条件着払い返送か、査定放棄とみなされ無条件処分となりますので、お客様の得になることはひとつもありません。
TOP
●受取りましょう〜査定額の入金●
 査定額を了承すれば、現金が支払われます。送金手数料はほとんどが店持ちの筈です。
 ご指定銀行口座入金が一般的ですが、現金書留送金に対応している店もあります。メールなどに 口座番号を記入するのがご心配な方は、店に確認しておきましょう。

 査定額にご納得できない場合は、商品を返送して貰います。この場合、ほぼ全店で着払い となり、送料は商品受取時にお客様が負担することになります。
 又、送付段ボールを無償提供されていると、段ボール代金を実費請求される場合があります。
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●おわりに●
 以上で買取についての話は終わりです。
 多少でも参考になりましたでしょうか。

 この連載の間に「具体例としての作品名を提示せよ」というご意見を頂きましたが、各項でもご説明させて頂きましたように、 市場動向により査定額は日々刻々と大きく変化しております。現在プレミア商品が来月暴落しているなんて事も、よくある話なのです。
そのたびにこのページをいちいち改訂するのは面倒臭いので、悪しからずご容赦下さい。
 逆に言えば、今は二束三文の商品でも時がたてば高額商品に昇華する可能性もあるのです。中古売買のプロならばある程度の予測は出来ますが、 確実ではありません。一見株式相場と似ているようですが、大きく違うのは、店側は欲しいものを選んで買うことが出来ない点です。
 行き当たりばったりで他人の家に飛び込んで、CDやレコードを家探しして「これ、売ってください」なんてことをしている中古店はないでしょう。
 あくまでも、不特定多数のお客様から、いつか送られてくる商品を「待つ」しかないのです。
 高額査定でお客様の喜び同様に、店はいい商品を入手できた喜びは大きいのです。
 でも現実として“高額商品”はめったにありません。めったにないから“高い”のです。
 そしてそれは意外に、市場相場よりもお客様個人の愛着度に比例します。流行ではなく愛される作品は、時を越えて欲しい人が増えても、手放す人は増えません。

 昨今「断捨離」とか称して、やたら捨てることを勧める風潮がありますが、“音楽”はけして故障したり新製品に買い換えるものではありません。
 CODAでは、商売として皆様からの買取ご依頼を心よりお待ちしております。  ただ、音楽好きな個人として、お節介と知りつつ確認しておきたいことがあります。

 
想い出は、残してありますか?

おわり
 

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