第11章・外壁          
平成22年 2月 17日          
 久し振りに九町さん再登場で、これが本当の外壁の下地材設置工事。

 この下地材に外壁が釘で留められていく。
 外壁はスレートで釘の頭が表に出るから、この下地材が歪んでいると、釘の頭が綺麗に並ばず見苦しくなるのだ。

 九町さんは鼻唄まじりに壁の寸法を測って、材木を片手でザンッと切って、 その材料をボードに当てて、見えない筈の内側の柱へコンコンと打ち込んでいる。
 どうしてもテキトーにやっているようにしか見えないが、きっちり水平で等間隔なのである。

 音楽に“絶対音階”があるように、大工さんの世界にも“絶対寸法”なんてのがあるんだろうか。

 "壁"と一口に言っても、構成は内側から以下の通り。
 クロス/ボード/柱+断熱材/ボード/防水シート/下地材/外壁
 こんなに手が込んでいるとは知らなんだ。
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